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■オリコン裁判を一言でいうワンフレーズ集■

「侵略軍を自国の領土から追放する戦争」は大勝利

 

 

オリコン裁判の結論を一言で表現できるワン・フレーズをお教えしましょう。

こんなみなさん、便利ですよ。

*「双方の言うことが食い違うので、迷ってしまう」「裁判の結果、正直言ってまだどうもよくわからない」「すとんと胸に落ちない」「人にどう説明していいのかわからない」という方々。
*「烏賀陽の勝訴宣言なんてウソだ」「ごまかしだ」とかまだ言っている疑り深い人。

では。

オリコンを主語にすると。

「オリコンは、33ヶ月かかって、烏賀陽への提訴の目的を何ひとつ達成できなかった」
=(1)謝罪させる(2)金銭を払わせる(3)記事の誤りを公式に認めさせる
=どんな表現方法でもいいから、自社チャートの信用性に疑問を呈した公的発言を社会的に取り消させること。

提訴時オリコン小池恒社長が自らの名前で公表した声明を読んでみてください。提訴の目的を非常に明確に公言しておられます。

烏賀陽を主語にすると

「烏賀陽は、訴訟を仕掛けてきたオリコンに対して何ひとつ譲歩せずに裁判を終えた」

ということです。

やさしく言い換えましょう。

1)オリコンは烏賀陽に対して提訴時に突きつけた要求を何も達成できなかった。


2)烏賀陽はオリコンに一銭も払わない。謝罪もしない。誤りを認める必要もない。

 

たとえ話でいうと

侵略軍を自国の領土から追放する戦争は、敵の降伏で大勝利。

といったところでしょうか。

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もうちょっと詳しく知っておきたいですか? では、もう少し。

裁判の結果がこれだけなら、烏賀陽は「勝訴」だとは公に宣言しません。

ここでまた「請求放棄」と「提訴の取り下げ」の違いが重要になってきます。

オリコンは高等裁判所での協議の3回目、08年11月には「提訴の取り下げ」を提案してきました。

この段階で「提訴の取り下げ」をオリコンと烏賀陽が合意していれば「裁判はなかったことにしましょう」となっていました。
以前書いたように、勝者も敗者もいない「引き分け」になっていたのです。

これが、よくある民事訴訟の終結です。
裁判所での「和解」はこういう「引き分け」ゲームが多い。

もうお分かりですね。

もし烏賀陽がオリコンの「提訴取り下げ提案」を呑んでいれば、オリコン裁判も「引き分け」になり、私も「勝訴宣言」をするまでには至らなかったでしょう。


(もちろん、08年11月に烏賀陽がオリコンの提案に飛びついていれば、裁判は9ヶ月早く終結して、私の苦痛も早く終っていたはずです。が、私はまったく考慮に値しない提案だと即時に思いました。なぜ私がオリコンの提案に乗らなかったのか、など、オリコンと烏賀陽のやりとりの詳細はまた追って書いていきます)

ところが、09年7月23日にオリコンが「請求放棄」を一方的に表明したことで、オリコン裁判は極端に特殊な裁判になりました。
これが「全面的に降伏します」という敗訴宣言であることは、私だけでなく、あちこちで何度も指摘されていますね。
「0.1%」の「普通ありえない話」が現実に転がり出てきたのです。
(なぜそうなったのか、も追々詳しく書いていきます)

同8月3日まで、烏賀陽側はオリコンの敗訴宣言を受け入れる意志表示をしていません。
10日も先に、オリコンが「もう負けを高裁に宣言します。一方的に訴訟から降ります」と言っちゃったのです。

呆気にとられる、とはこのことです。
33ヶ月自分を苦しめてきた訴訟が、まったく期待しなかった「オリコンの敗訴宣言」で終結するのですから。

しかし、冷静になってよく見ると、提訴を仕掛けてきたオリコンが負けを宣言するのですから「侵略軍を自国の領土から追放する戦争」は大勝利です。

(例えていうなら、ナチスドイツを自国から撃退したフランスその他の国のレジスタンスやパルチザンと同じかもしれませんね。フランスのレジスタンスはベルリンを占領したわけじゃないですが、ドイツが降伏した時点で彼らの『祖国防衛戦争』は勝利で終ったわけです。それと似ている。)


そして10日間後、烏賀陽本人が裁判所に「イエス」の意思表示をしました。

その日付が8月3日です。
その日、裁判は終結しました。

とうわけで、8月3日に記者会見をして烏賀陽は勝訴を宣言したわけです。

本当はオリコンが請求放棄を裁判官の前で表明した7月23日の時点でオリコンが烏賀陽に仕掛けたSLAPP訴訟はオリコンの敗北宣言で終結していたのですが、サイゾーが東京高裁から訴訟参加しているので、裁判所でのすべての紛争終結は高裁の職権和解案にイエスかノーの返事をしなくてはいけないのです。)

ですから、和解調書には

2009年7月23日 オリコン敗訴宣言

2009年8月3日 烏賀陽がオリコン敗訴宣言で本訴が消滅したことで、反訴を続ける理由がなくなったので請求を放棄

という時系列がはっきりと記録されています。

それが

2(1)ア 被控訴人(オリコン)は本訴請求を放棄する。
    イ 控訴人(烏賀陽)は反訴請求を放棄する。

というア、イの順番がふられている理由です。

もし烏賀陽とオリコンが同時に「せーの」で請求を放棄したのなら、

2 オリコンは本訴請求を放棄し、同時に烏賀陽は反訴請求を放棄する。

と「せーので一緒に放棄したんだよ」とわかるよう明記されたはずです。

裁判所が作る文書は、どんな細部にも必ず意味があるのです。

そして8月6日付で、このオリコンの敗訴宣言を公式に確認する「和解調書」を東京高裁が作成し、判決と同じ効力が確定しました(調書の現物は後で飯田正剛弁護団長に郵送されてきました)。

先の「やさしく言い換えると」にもう2項目加えておきます。

3)オリコンは烏賀陽の意志とは関係なく先に敗北を宣言。
4)一審で勝ったオリコンが二審判決で負けることは確率が低い。なのに自分で負けを宣言したのだから、0.1%以下の珍事。

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ご参考までに数字を引用しておきます。

「請求放棄」は、1年に終結する裁判(17万2975件)のうち0.1%(180件)しか起きない非常に特殊な負け方です。

そりゃそうです。提訴したほうが後になって「こちらの提訴が間違っていました」と言い出すなんて、普通ありえません。
(以下、数字は最高裁『司法統計』07年度から引用)

ちなみに、先に述べた「提訴取り下げ」は同じ年に33%=5万7219件も起きています。

「判決」で終結した訴訟が35%(6万1368件)ですから「判決」と「提訴取り下げ」は同じくらいの比率で起きる。

オリコン裁判も「提訴取り下げ」で終結していたなら、それほど意外な結果とは受け取られなかったでしょう。

訴えられた方が、争わずに「あなたの言うとおりです」と審理にはいる前に降伏してしまう「認諾」ですら、907件(0.5%)です。

オリコンのような請求放棄(0.1%=180件)がいかに異常な事態かわかります。

 (2009.8.15)

 

 




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